宮部みゆき5 堪忍箱

まだまだ凝っている、宮部みゆきシリーズ。

この「堪忍箱」は、本来は大事件になるようなことを、本当にサラッ
と書いています。小説の下書きのような、構想だけをメモしたような。
「えええっ、これだけ?」と、びっくりします。もったいない気も…。

でも宮部さんが大切にしているのは、事件や謎解きじゃなくて、こう
いうせつないような日常の中の人の「思い」なのですよね。
同じタッチのものをたくさん集めているということは、意図的なので
しょう。すごい作家だと、思いました。

堪忍箱

この記事へのコメント

にょろ
2005年12月02日 19:29
堪忍袋、にょろも読みました。ちょっとあっさりしてますよね。
でも、宮部作品の短編、好きです。
ラブ
2005年12月03日 08:13
宮部さんの短編、よいですよね。
短いながらにドラマがあって…。
暇があると、チョコチョコ読んでます。

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