万引き家族＆響 HIBIKI＆空母いぶき＆三度目の殺人

最近観たDVDです。

「万引き家族」。
是枝監督の映画ですが、なかなかおもしろかったです。母親の年金をアテにして暮らす
娘とその内縁の夫。拾って来て育てている男の子と虐待されていた女の子。他にも祖母
の前夫の孫娘など、家族じゃないけど家族として暮らしている一家のお話です。何だか
とてもせつなくて、犯罪者ばかりだけど普通の家庭よりつながりが深いのかも…と思わ
せるところが演出のうまい部分です。リリー・フランキー、安藤サクラ、樹木希林の演
技は、凄みがありました。










「響 HIBIKI」。
欅坂46を脱退した、平手ちゃんの主演作品です。15才の天才女子高生小説家を主人公
に、暴力的ですが物事の核心を突く発言に大人たちが翻弄されていくお話。殺すぞを連
発する高校生や、業界で巣くうセクハラ親父、傲慢で自分を語る若手作家、追いかけ回
すマスコミを、バッタバッタとなぎ倒していきます。これぐらい強かったら…と思う女
性、多いんじゃないでしょうかw。「万引き家族」同様、世相を反映した映画です。












「空母いぶき」。
日本の最南端沖で国籍不明の軍事勢力が領土の一部を占拠し、海上保安庁の隊員を拘束
する事態が発生。空母いぶきの船団が、救助に行くお話です。お話そのものにはそれほ
ど深味はないのですが、以前見た呉と横須賀の軍艦クルーズが思い出されて興味深かっ
たです。護衛艦って身を犠牲にして空母を徹底的に守るんだなぁ、追跡システムにロッ
クオンされるってやっぱり怖いなぁ…などと考えながら観てました。


「夕呉クルーズ」の記事はこちら
「YOKOSUKA軍港めぐり」の記事はこちら











「三度目の殺人」。
是枝監督の「万引き家族」がおもしろかったので、さらに「三度目の殺人」も観てみま
した。こちらは駄作でしたね。解雇された工場の社長を殺害して、死体に火をつけた容
疑で起訴されている男を役所浩司さんが演じています。彼の動機が二転三転して、弁護
士役の福山雅治さんが翻弄されるのですが、何となく主題がぼけます。男が以前に犯し
た殺人の全容もよくわからないし、社長とその娘の関係もはっきり描いていません。
「万引き家族」はすべてが曖昧でもよかったけれど、法廷劇というとインパクトが少な
かったですね。しかも弁護士の娘の存在は要らなかったです。要るならもっと深掘りし
ないと…。