ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド&シャザム!&ふたりの女王 メアリーとエリザベス&ジョーカー
最近ドラマばかり観ているので、久しぶりの映画のDVDです。
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」。
タランティーノ監督の、大人の童話風な感じの映画。ビラピはこれで、アカデミーの助演
男優賞をもらいました。テレビ俳優として人気のピークを過ぎ、映画スターへの転身を目
指すリック・ダルトンと、リックを支える付き人でスタントマンのクリフ・ブースを描い
ています。彼等の家の隣には、「ローズマリーの赤ちゃん」などを手がけて一躍時代の寵
児となった気鋭の映画監督ロマン・ポランスキーと、その妻で新進女優のシャロン・テー
トが引っ越し来ていました。
私はシャロン・テート殺害事件の凄惨な様子が描かれるのかと思って身構えてましたが、
結末はぜんぜん違いました。こういう展開だったら、皆ハッピーだったのに…。往年の映
画ファンの方には、懐かしい人々がたくさん出て来ておもしろいと思います。
「シャザム!」
思春期を迎えたビリーは、魔術師にヒーローの才能を見いだされ、世界の救世主に選ばれ
ます。「シャザム!」という言葉を唱えると、S=ソロモンの知恵、H=ヘラクレスの剛力、
A=アトラスのスタミナ、Z=ゼウスの万能、A=アキレスの勇気、M=マーキュリーの神
速の6つのパワーを持つ筋骨隆々のヒーローに変身するのです。ビリーよりずっと昔、魔
術師に選ばれなかったサディアスは、大人になり魔術師のいる場所を探し出し7つの大罪
の魔物を解放し、自分につらく当たった父と兄を殺してしまいます。
マーベルお得意のドタバタヒーローです。ちょっとスパイダーマンに似ています。
「ふたりの女王 メアリーとエリザベス」。
16才でフランス王妃となりながら、フランス王フランソワ2世崩御により18才で未亡人と
なったメアリーは、故郷のスコットランドに帰国します。王位の座に就きますが、スコッ
トランドではプロテスタント教徒の勢力が増しており、彼らは女性君主に反対し彼女の存
在を快く思っていませんでした。メアリーは家臣の陰謀や内乱などによって何度も王座を
追われそうになり、厳しい運命に翻弄されていきます。一方イングランドを統治するエリ
ザベスは、自分と違い美しく結婚もして子どもを産んだメアリーに、複雑な思いを抱いて
いました。
今までも何度となく描かれたエリザベスとメアリーを、メアリーの視点で映画にしていま
す。でもエリザベスとメアリーの友情的な女性の連帯が、何だか嘘くさいです。お互いに
そういう気持ちはなかっただろうし…。それと嘘くさい感じがもう1つ。
私は人種差別的感情を持っていないですが、ディズニーのように黒人や東洋人の俳優さん
が童話の中に登場して、ナイトや姫君を演じることには反対です。いかにも弱者に配慮す
るという姿勢を、見せびらかすのはどうかと思います。時代考証的にもおかしいし、イギ
リス王朝のお話はイギリス人、拡げて白人の俳優が演じるべきです。それは黒人や東洋人
の俳優の出演機会を奪うことにはならないし、日本の時代劇に白人や黒人が侍の姿で出て
来たら何の意味もないですから。最近の風潮はおかしいと思います。それがこの映画を中
途半端にしている、もう1つの要因です。
「ジョーカー」。
「バットマン」の悪役として知られる、ジョーカーの誕生秘話です。ゴッサム・シティで
母の介護をしながらコメディアンを目指し、ピエロとして生計を立てるアーサー。底辺で
暮らす彼が追い詰められ、壊れていく姿をホアキン・フェニックスが怪演しています。
彼が家に帰る時に登って行く階段が象徴的で、犯罪を犯してからも踊りながら下って行き
ます。見終わった後もお腹にドーンとたまり、なかなかジョーカーワールドから抜け出せ
ない状態でした。名作です。
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」。
タランティーノ監督の、大人の童話風な感じの映画。ビラピはこれで、アカデミーの助演
男優賞をもらいました。テレビ俳優として人気のピークを過ぎ、映画スターへの転身を目
指すリック・ダルトンと、リックを支える付き人でスタントマンのクリフ・ブースを描い
ています。彼等の家の隣には、「ローズマリーの赤ちゃん」などを手がけて一躍時代の寵
児となった気鋭の映画監督ロマン・ポランスキーと、その妻で新進女優のシャロン・テー
トが引っ越し来ていました。
私はシャロン・テート殺害事件の凄惨な様子が描かれるのかと思って身構えてましたが、
結末はぜんぜん違いました。こういう展開だったら、皆ハッピーだったのに…。往年の映
画ファンの方には、懐かしい人々がたくさん出て来ておもしろいと思います。
「シャザム!」
思春期を迎えたビリーは、魔術師にヒーローの才能を見いだされ、世界の救世主に選ばれ
ます。「シャザム!」という言葉を唱えると、S=ソロモンの知恵、H=ヘラクレスの剛力、
A=アトラスのスタミナ、Z=ゼウスの万能、A=アキレスの勇気、M=マーキュリーの神
速の6つのパワーを持つ筋骨隆々のヒーローに変身するのです。ビリーよりずっと昔、魔
術師に選ばれなかったサディアスは、大人になり魔術師のいる場所を探し出し7つの大罪
の魔物を解放し、自分につらく当たった父と兄を殺してしまいます。
マーベルお得意のドタバタヒーローです。ちょっとスパイダーマンに似ています。
「ふたりの女王 メアリーとエリザベス」。
16才でフランス王妃となりながら、フランス王フランソワ2世崩御により18才で未亡人と
なったメアリーは、故郷のスコットランドに帰国します。王位の座に就きますが、スコッ
トランドではプロテスタント教徒の勢力が増しており、彼らは女性君主に反対し彼女の存
在を快く思っていませんでした。メアリーは家臣の陰謀や内乱などによって何度も王座を
追われそうになり、厳しい運命に翻弄されていきます。一方イングランドを統治するエリ
ザベスは、自分と違い美しく結婚もして子どもを産んだメアリーに、複雑な思いを抱いて
いました。
今までも何度となく描かれたエリザベスとメアリーを、メアリーの視点で映画にしていま
す。でもエリザベスとメアリーの友情的な女性の連帯が、何だか嘘くさいです。お互いに
そういう気持ちはなかっただろうし…。それと嘘くさい感じがもう1つ。
私は人種差別的感情を持っていないですが、ディズニーのように黒人や東洋人の俳優さん
が童話の中に登場して、ナイトや姫君を演じることには反対です。いかにも弱者に配慮す
るという姿勢を、見せびらかすのはどうかと思います。時代考証的にもおかしいし、イギ
リス王朝のお話はイギリス人、拡げて白人の俳優が演じるべきです。それは黒人や東洋人
の俳優の出演機会を奪うことにはならないし、日本の時代劇に白人や黒人が侍の姿で出て
来たら何の意味もないですから。最近の風潮はおかしいと思います。それがこの映画を中
途半端にしている、もう1つの要因です。
「ジョーカー」。
「バットマン」の悪役として知られる、ジョーカーの誕生秘話です。ゴッサム・シティで
母の介護をしながらコメディアンを目指し、ピエロとして生計を立てるアーサー。底辺で
暮らす彼が追い詰められ、壊れていく姿をホアキン・フェニックスが怪演しています。
彼が家に帰る時に登って行く階段が象徴的で、犯罪を犯してからも踊りながら下って行き
ます。見終わった後もお腹にドーンとたまり、なかなかジョーカーワールドから抜け出せ
ない状態でした。名作です。
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