三体 科学者たちの死、射撃手と牧場主、カウントダウン、科学者と刑事、宇宙の瞬き、同じ時を刻む、ゲーム「三体」、深まる謎

Netflixの「三体」にはまり、中国版ドラマも観てみました。こちらは長いです。

「科学者たちの死」「射撃手と牧場主」。
2007年北京オリンピック開催間近の中国で、ナノ素材研究者の汪淼は突然訪ねてきた
警官の史強に学術組織「科学境界」との関わりを質問されます。史強の無礼な態度に
汪淼は返答を拒みますが、同行していた軍人にある会議への出席を要請されやむなく
同意します。各国政府や軍関係者が集う会議に参加した汪淼は、世界各地で科学者た
ちの自殺が相次いでおり、ほとんどが「科学境界」と関係があったことを知ります。
自殺者の中には、汪淼が惹かれた楊冬もいました。
「カウントダウン」「科学者と刑事」。
楊冬から始まって、汪淼の写した写真を現像すると悉くカウントダウンが現れます。
妻や娘の撮ったものには、数字は出て来ません。調べているうちに、汪淼の目の前に
もカウントダウンが現れるようになってしまいます。妻に紹介された眼科医は飛蚊症
だといいますが納得できるわけがなく、汪淼は「科学境界」の申玉菲に会いに行きま
す。申玉菲は、彼のナノ素材の研究をストップすることを提案します。汪淼の異変に気
づいた史強は、自殺した楊冬にも不審な行動がなかったか調べさせます。


「宇宙の瞬き」「同じ時を刻む」。
ジャーナリストの慕星はバイクを史強の車にわざと当て、彼が何を探っているのか聞き
出そうとします。科学者の相次ぐ自殺について調査協力をするという慕星の提案を、史
強は無視します。一方汪淼は葉文潔の紹介を受け、申玉菲に言われた通り密雲電波天文
観測基地を訪ねます。担当者の沙瑞山に会った汪淼は、「宇宙が瞬く」などという事は
あり得ないと言われます。ところが予言された時刻の午前1時、モニターは赤い波形を
示し始めます。それは宇宙背景放射の揺らぎでした。モールス信号だと気づいた汪淼が
解読すると、カウントダウンの数字と一致します。


「ゲーム『三体』」、「深まる謎」。
冷静さを取り戻した汪淼は、申玉菲にカウントダウン現象の種を分析してみせます。そ
して科学境界に入れば、農場主の正体がわかるのかと尋ねます。申玉菲は「資格はある」
とだけ答え、ウェブサイトのアドレスが書かれた紙を渡します。アクセスするとそこは
VRゲーム「三体」の世界で、農場主の世界を自分の目で確認せよということのようです。
常偉思を説得して高価なVRデバイスを入手した史強は、汪淼とともにゲームに挑みます。
そこは殷の紂王の時代でした。


Netflixの「三体」とまったく違うので驚きますが、小説はこちらに近いようです。ただ
文化大革命で葉文潔の父親が殺されるシーンがないため、なぜ彼女がそれほど絶望して
いるのかがわかりにくいです。葉文潔に関してはNetflix版より丁寧に描いているのでそ
れが惜しいですね。