三体 見えない敵、冬の大興安嶺、凍りゆく心、「三体」攻略、不協和音、紅岸、コペルニクス、三体問題

中国版ドラマ版「三体」の続きです。

「見えない敵」「冬の大興安嶺」。
身柄を拘束した慕星から部下の徐冰冰が没収した動画には、常偉思しか
知り得ない科学者たちの保護先が映っていました。厳格に管理された状
況下での情報漏洩に、常偉思と史強は驚きを隠せません。同様の不可解
な情報の流出は他の戦区でも発生しており、見えない敵に指導者たちは
危機感を募らせます。その情報を慕星に提供した謎の男が史強の前に現
れ、進んで常偉思の取り調べに応じますが…。
「凍りゆく心」「『三体』攻略」。
若き日の葉文潔は、北部営林場で知り合った記者の白沐霖と親しくなり
ます。チェーンソーの仕事の影響で字がまともに書けない彼に代わって
手紙を書きながら、久しぶりに安らぎを感じていました。やがて白沐霖
は町に帰りますが、葉文潔は連隊本部に呼び出されます。葉文潔の持っ
ていた「沈黙の春」は没収され、なぜ手紙を書いたのか、本の出所はど
こか、を追求されます。


「不協和音」「紅岸」。
沙瑞山が「三体」を１度プレーしただけで様々なことを発見したのは天
体物理の知識があったからだと考えた史強は、汪淼に天体物理学者であ
る葉文潔に協力を仰ぐよう進言します。海外のラボが爆発し、科学者た
ちが死亡する事件が起きます。表向きは事故でしたが、実際には潘寒が
始めた科学者の抹殺でした。申玉菲は潘寒を責め立て、2人は口論となり
ます。汪淼を訪ねていた葉文潔は、彼から投獄された後の経歴を聞かれ
紅岸の基地に運ばれたことを話し始めます。


「コペルニクス」「三体問題」。
娘の豆豆との会話から、汪淼は表面から得る情報に惑わされず真実を見
抜くことの大切さを改めて認識します。新たなID「コペルニクス」でゲ
ーム「三体」に入ると、現れたのは中世ヨーロッパを思わせる世界でし
た。汪淼は教皇グレゴリウスの前で、ガリレオらと「三体」の太陽につ
いて議論することになります。観測と実験を重視するガリレオに賛同し
つつも大胆な仮説を述べる汪淼に、教皇は死刑宣告を下します。


ゲーム「三体」の映像クオリティは、Netflixの方が上だと思います。た
だ物理学や天文学の考え方や、それに至る細部の描写は中国版の圧勝で
す。Netflix、どうして「三体」を友情物語的なものに変えてしまったの
かな。それと葉文潔さんはとっても重要な登場人物なのに、あっさり扱
い過ぎました。